大学公開講座のセカンドアカデミー

私たち現代人は、自分たちの体や周囲の環境に大きな関心を持っています。長寿健康は誰の願いでもあるし、また自然環境を大切にした豊かな生活を送りたいとも思っています。しかし、体や環境はまだ多くの事柄がわかっていません。今回の講座では、生命科学や心理学の近年の研究成果をもとに、人体や環境に関して３回にわたり考えてゆきます。第１回は「サプリメントから考える私たちの体」として、日々の生活で利用される健康食品やサプリメントが体に果たす役割を考えます。
私たちは、食事で摂り込んだものを使って活動しています。食事で得たものを材料として、体に必要なものを体の中で作ることにより、生命活動に必要な材料を揃える場合もあるし、また、体で作ることができないものは、食事からそのものを取り込むことで揃えます。つまり、生命活動に必要なものは、通常の食事から得ることができるのです。しかし、現代の生活を見回してみると、健康食品やサプリメントなどが大量に販売され、通常の食事以外のさまざまなものを利用する人が増えています。一体なぜ、これらの商品はたくさんの人の心を惹きつけているのでしょうか。
今回は、健康食品やサプリメントについて、その意義を社会的・生物学的な面から考えていきます。特に、サプリメントによく使われるビタミンを取り上げて、その役割について皆さんと考えてみましょう。

受講料500円（キャンセルに伴う返金は対象外となります）

申込期間10月13日（月）〜11月14日（土）

名前	岡本　明弘
肩書き	東海大学総合教育センター准教授
プロフィール	奈良県生まれ。大阪市立大学大学院理学研究科後期博士課程（化学専攻）中退。博士（理学）。専門は生物学。タンパク質工学を中心に研究を行っています。 ○著書：『植物バイオテクノロジー』（共著、幸書房）