大学公開講座のセカンドアカデミー

明治時代に人気のあった作家の名作をとりあげ、毎回ご紹介していきたいと思います。明治文学になじみのある方も、初めての方も、そのまま講義に参加して楽しんでいただけるように、なるべく有名な作家や作品をとりあげます。そして作家の人となり、どのようにしてその作品が生まれたのか、などのエピソードも交えてお話をしていきます。
レトロでありながら、現代の読者が読んでも十分面白いそれぞれの作品を通して、明治文学の魅力にせまっていきたいと思います。ぜひ気楽なお気持ちでご参加ください。ご一緒に楽しんで参りましょう！

【講座スケジュール】
第１回10/8 ゴシック小説の明治：三遊亭円朝『怪談牡丹燈籠』
第２回10/15 明治のベストセラーはアメリカの小説から？：尾崎紅葉『金色夜叉』第３回10/29 不幸から幸福へ、めぐりゆく月：樋口一葉『十三夜』
第４回11/5 聖域と禁忌、純愛と義侠、脱・紅葉のその後：泉鏡花『婦系図』
第５回11/12 意思をもつ女：夏目漱石『虞美人草』
第６回11/19 ストーリーテリングのバトン：黒岩涙香『白髪鬼』
第７回12/3 家制度の限界に投じられた一石：徳富蘆花『不如帰』
第８回12/10 西洋から日本へ、うつりゆくアイデンティティー：森鷗外『雁』

申込期間：８月26日（水）〜９月26日（土）
（最少開講人数９名）

名前	堀　啓子
肩書き	東海大学文学部教授
プロフィール	慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程修了、博士（文学）。日本近代・比較文学専攻。日本学術振興会特別研究員を経て、現職。尾崎紅葉の『金色夜叉』の種本が米国の小説であることを発見、メディアで大きく報じられ、その翻訳『女より弱き者』は日本図書館協会選定図書に。2007年、東海大学「学生の選んだ『いい授業』」優秀賞受賞。近著に『日本ミステリー小説史』（中央公論新社）。