大学公開講座のセカンドアカデミー

　現代はストレス社会と言われるように、ストレスのない環境などありません。ストレスが限界を超えると、心の疲れによって不眠や不安などの心のアンバランスだけでなく、頭痛やめまい、胃腸の不調など、さまざまな身体症状が現れることも少なくありません。このようなストレス症状に対し、漢方では心身一如、すなわち心と体を密接不可分のものとして捉え、そのパターンを見抜いて、心も体もまとめて元気にしようと考えます。今回の講座では、ストレス症状に対する漢方の見方や考え方、さらに治療への応用について、わかりやすく解説します。

名前	新井 信（あらい まこと）
肩書き	東海大学医学部内科学系准教授
プロフィール	1981年 東北大学薬学部卒業。1988年 新潟大学医学部卒業。早稲田大学、新潟大学医学部、東北大学薬学部、横浜市立大学医学部、聖マリアンナ医科大学、昭和薬科大学非常勤講師。藤田保健衛生大学医学部客員教授。漢方専門医・指導医、総合内科専門医。日本東洋医学会。和漢医薬学会理事。日本医学教育学会代議員。国際東洋医学会評議員 など。 ○主な著書：『症例でわかる漢方薬入門』（日中出版）