大学公開講座のセカンドアカデミー

　わが国には世界一の超高齢社会が到来しています。それに伴って、介護を必要とする人々が増大していますが、同時に介護を行う人々も増えています。
　誰もが、医療や介護を必要とする状態になっても、人生の最後まで、個人として尊重され、自分らしく暮らしていきたいと望んでいます。これらの高齢者の願いに応えていくためには、まず、介護の基本的な目的を知り、何を大切にしたらいいのかを知ることが求められます。
　介護福祉においては、「個人の尊厳の保持」、「自己決定」、「自立支援」等の理念に立ち、日常生活における身体的な自立支援にとどまらず、尊厳と生きがいを尊重して社会参加を支援していくことが大切です。
　本講座は、介護のさまざまな場面で、どのように介護を行ったらいいのかを考え、判断するための基本的なポイントを理解することを目的とします。

【備考】健康科学部連携講座

名前	阿部 正昭（あべ まさあき）
肩書き	東海大学健康科学部社会福祉学科准教授（社会学修士）
プロフィール	精神医療と高齢者介護の現場で介護職員、生活相談員、介護支援専門員、事務長として20年間従事した後、2004年より現職。介護職の「働きがい」と職場の「働きやすさ」を研究している。大学での授業は、介護概論、生活支援技術、実習指導等を担当している。介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員