大学公開講座のセカンドアカデミー

　『万葉集』はわが国に現存する最古の歌集です。1300年前、東アジアの中で律令国家を形成しつつあった我が国の躍動感あふれる歴史を背景にして編纂された『万葉集』には、4500首余りの歌が収められています。しかし、決して古い歌が並んでいるわけではありません。そこには現代の私たちにも通じるみずみずしい感性で、人の喜びや哀しみ、人と人とのつながりが表現されています。本講座では、各回にテーマを設け、『万葉集』の歌を、当時の歴史や習俗なども踏まえながら読んでまいります。『万葉集』を初めて読むという方も一度のぞいてみてください。

【開講日・内容】
1 2015年7月7日 大王の肖像―雄略天皇の御製歌―
2 2015年7月21日 皇后の肖像―磐姫皇后の歌―
3 2015年8月4日 皇子の肖像―聖徳太子の歌―

＊講師の都合で日程が変更になる場合があります。

名前	城﨑 陽子（しろさき ようこ）
肩書き	國學院大學兼任講師
プロフィール	岡山県生まれ。國學院大學大学院博士課程修了。博士（文学）。現在は同大學兼任講師として教壇に立つ一方、「歌とは何か」をテーマに東アジアを視野に入れた万葉文化学研究を展開中。 ○主著：『上代文学への招待』（共著 ぺりかん社）、『万葉集の編纂と享受の研究』（おうふう）、『近世国学と万葉集研究』（おうふう）、『万葉集を訓んだ人々』（新典社）、『万葉集編纂構想論』（共著 笠間書院）