大学公開講座のセカンドアカデミー

　高齢者の不眠は多く、ある調査によると30％近くの方は不眠の訴えがあることが報告されています。不眠は健康に大きな影響を与えることが知られています。慢性的な睡眠の障害は、糖尿病(耐糖能異常)、高血圧、脳血管疾患、冠動動脈 疾患、抑うつの重要なリスクです。また最近では、将来の介護につながる生活機能低下や虚弱にも関連することが言われており、睡眠の重要性がますます注目されています。
　そこで今回は、「高齢者にとっての良い睡眠」についてお話し、生活改善のヒントをご説明します。良い睡眠をとって、長寿社会を健やかに生きましょう。

健康科学部連携講座

名前	田中 美加
肩書き	東海大学健康科学部准教授
プロフィール	東京大学大学院後期課程修了。 2013年より現職。 専門は地域保健・看護、国際保健。 2008年より地域や企業において、高齢者や労働者を対象とした睡眠認知行動療法による介入研究を実施している。