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講座詳細情報

申し込み締切日:2014-10-15 / 文学:日本史:その他教養

いま、あらためて本居宣長 ~江戸の学問世界への招待~

主催:東海大学生涯学習講座事務局東海大学 品川キャンパス(東京都)]
問合せ先:東海大学生涯学習講座事務局 TEL:0463-50-2202  ※メールの場合はお問い合わせフォーム(https://ssl.action-compass.jp/tokai/inquiry/)よりご連絡ください。
開催日
2014年10月25日~2015年1月10日(土)
講座回数
5回
時間
11:00~12:30
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
10,000円
定員
25
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

 いま、わたしたちは「学問」に何を求めているのか、あるいは求めるべきなのでしょうか。
 元禄時代ごろ、澁川春海という学者がいました。彼は星の運行の記録と歴史的過去の記録を観察しながら、天体の運行と人の営みとを結び付けて、「わたしたちの国では、人の名を与えて呼び、神の名を差し上げて崇めるのだ」と言います。 春海は日本、外国それぞれの風土の生み出す世界観の違いを認め、また自分たちの神々による宇宙創成以来、今につづくみち日本の人々の営んできた〈道〉とを結びつけています。このような考え方はすでに師である山﨑闇斎に見られます。人の生き方を考え問う儒学を極めた闇斎のたどり着いた先は、〈自国〉でした。天文学と神道とは、自己を問う朱子学を通して一つながりとなって、〈わたしたちの来し方行く末の中でのわたし〉のあるべき姿を先人に学び自分を問う〈道(神の時代から今に至るわたしたちの生き様)〉を学ぶ「学問」となるのです。
 〈道〉を学ぶ者は、『古事記』と『万葉集』とをひたすら読め、と説いたのは本居宣長でした。闇斎が儒学をつきつめて 祖国にたどりつき、澁川春海が民俗の中に〈道〉を探ろうとしたのに対し、宣長は日本のことばそのものに〈わたしたちの来し方行く末の中にあるわたし〉の姿を求めました。この考え方は現代に通じる言語哲学です。
 宣長の「古いことばから本来のわたしたちの考え方を体得しよう」という考えの先蹤となるのが賀茂真淵です。彼は荷田春満に歌学を学んでいます。春満―真淵―宣長という「もの学び」の流れは、現在「国学」と呼ばれています。呼び名の通り日本の国について学ぼうという学問です。日本のことばで古くに語られた文学作品を学んで、いま、ここにいるわたしのあり方を問い学ぶ「学問」です。
 いまの世の中が学問に期待するのは、現世利益です。景気云々の話、功利的なものの開発、いまだ近代的な風潮が蔓延しています。むしろ滅亡を前に焦っている観すらあります。だから今、改めて近代直前の「学問」のあり方を見つめてみたいと思います。

【開講日・内容】
1 2014年10月25日 「学問の分水嶺、本居宣長」―― 宣長以前・以後・・・・・志水義夫
2 2014年11月15日 「本居宣長の古事記伝」―― 宣長の学問の結晶 ・・・・・田尻祐一郎
3 2014年11月29日 「日本魂と本居宣長」――宣長のパッション ・・・・・ 西岡和彦
4 2014年12月20日 「和歌と本居宣長」――宣長とことば ・・・・・ 城﨑陽子
5 2015年1月10日 「東アジアと本居宣長」――宣長の世界観 ・・・・・ 山下久夫

講師陣

名前 志水 義夫
肩書き 東海大学文学部日本文学科教授
プロフィール
名前 田尻 祐一郎
肩書き 東海大学文学部文明学科教授
プロフィール
名前 西岡 和彦
肩書き 國學院大學神道文化学部神道文化学科教授
プロフィール
名前 城﨑 陽子
肩書き 國學院大學兼任講師
プロフィール
名前 山下 久夫
肩書き 金沢学院大学名誉教授
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