大学公開講座のセカンドアカデミー

日本人の約6割が生活習慣病と呼ばれているガン、心臓血管障害、脳血管障害で死亡しますが、その原因となるのが高血圧、高血糖、高コレステロール、高中性脂質、肥満などです。これらの多くは食生活の変化によってもたらされたものです。ヒトは60兆の細胞からできていて、その多くが一生のうち何回も入れ替わっています。元気で健康な体作りを目指すには、体の一つ一つの細胞が健康でなければなりません。細胞は外からの栄養によって作られ維持されていますので、健康な体を作るには細胞が必要としている適切な栄養を摂ることが大切です。また、体力をつけて元気になるには適度な運動も大切です。生活習慣病を予防し、元気で健康な体を作るための生活習慣とはどのようなものかをお教えしたいと思います。

名前	石井 直明
肩書き	東海大学医学部教授
プロフィール	東海大学工学部応用物理学科原子力工学専攻卒業後、同大学医学部助手、講師、助教授を経て現職。 専門は分子遺伝学、老年学、放射線生物学、健康医科学。40年にわたり老化のメカニズムの研究を行っており、1998年に世界で初めて老化と活性酸素の関係を分子遺伝学的に証明し、科学雑誌『Nature』に掲載。 現在は長寿・健康に関する基礎・応用研究を行っている。 日本基礎老化学会理事長、日本老年学会理事、日本抗加齢医学評議員など歴任。 多くのテレビ番組や新聞紙上で老化や健康について解説している。