大学公開講座のセカンドアカデミー

東京都中央区の日本橋の下を流れる日本橋川は、江戸時代から舟運機能を果たすとともに、町民の生活用・防火用・親水用など多面的に利用され、江戸の町に特有の水にまつわる文化を育んできました。また、江戸の浮世絵師たちによって描かれた数多くの絵が残っており、当時の様子を知ることができます。このフィールドワークでは、日本橋川とともに、それぞれ上流と下流でつながっている神田川・隅田川と江戸時代に堀削された日本のパナマ運河と言われる小名木川（扇橋閘門体験）を船でめぐります。

午前中は、日本全国の水路や水辺空間を長年にわたって調査・研究してきた講師が、日本橋川の構造や浮世絵に描かれた風景について、環境デザインの話をまじえながらわかりやすく解説します。昼食後、浅草橋に移動し、講師とともに船に乗り、水際からしか見ることのできない風景を眺め、江戸時代の面影を探しましょう。

会場：東海大学高輪キャンパス（集合）

【開講日・内容】
東海大学高輪キャンパス（集合10:30）－講義（10:30～12:00）・昼食（12:00～12:45）...
...泉岳寺駅＝（地下鉄）＝浅草橋駅......船着場（14:00）～神田川～日本橋川～隅田川～小名木川～船着場（解散16:30頃）

雨天実施。現地事情によりコースの一部を変更することがあります。
定員：25名（最少催行人員／10名）

名前	渡部 一二
肩書き	多摩美術大学名誉教授
プロフィール	1938年 北海道小樽市生まれ。1972年 東京藝術大学美術学部修士課程卒業。1973年より多摩美術大学美術部建築学科専任講師を経て、同大学教授、水環境造形研究会会長を歴任。 ○作品：神戸ポートアイランド博覧会「ハートピア館」水の広場。荒川区立遊園内「水の塔」。郡上八幡町「ポケットパーク」他。 ○著書：『生きている水路』『図解・武蔵野の水路』『写真集・水路の造形美』『江戸の川・復活』（以上、東海大学出版会）、『水縁空間』（住まい図書館出版会）、『水路の用と美』（山海堂）、『水路の親水空間計画とデザイン』（技報堂出版）、『水の恵みを受けるまちづくり』（鹿島出版会）他多数。