講座詳細情報
申し込み締切日:2014-05-02 / 文学:世界史
古代中国文明を考える 『史記』が語る古代中国
主催:東海大学生涯学習講座事務局[東海大学 品川キャンパス(東京都)]
問合せ先:東海大学生涯学習講座事務局 TEL:0463-50-2202 ※メールの場合はお問い合わせフォーム(https://ssl.action-compass.jp/tokai/inquiry/)よりご連絡ください。
問合せ先:東海大学生涯学習講座事務局 TEL:0463-50-2202 ※メールの場合はお問い合わせフォーム(https://ssl.action-compass.jp/tokai/inquiry/)よりご連絡ください。
- 開催日
- 2014年5月14日~2014年6月11日(水)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 10,000円
- 定員
- 25
- その他
- (資料代含む)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
日本は、その本格的な国づくりの時期から積極的に中国の文化を受け容れながら、歴史を歩んできました。そのためわれわれの日常生活の中で中国起源のものを探すなら、漢字をはじめとして枚挙にいとまがないほどです。それだけに、ともすると日本と中国はよく似た性質の社会だと考えがちですが、実は両者にはかなり根本的な相違点もあります。
この講義は、そうした問題意識を念頭にしながら、中国を代表する歴史家である司馬遷の『史記』に描かれた人間たちを通して、中国古代の社会と文明を考えることを目的としています。『史記』はそれまでの主として政治的な出来事を記録した「編年体」による歴史書の枠を超えて、各時代の、王や貴族からこれまで歴史にほとんど登場することのなかった庶民の生き方までを取り上げ、さらに諸制度をも記録することによって、複数の視点からそれぞれの時代の特性を浮かび上がらせるという「紀伝体」で書かれています。それによって『史記』は単なる事件の記録・権力者の記録ではなく、文明の記録となったと言えます。
司馬遷によって描き出された人間像から、中国古代、特に戦国時代を中心とする時期の中国社会と、そこに浮かび上がる中国的特徴を考えてみたいと思います。
【開講日・内容】
1 2014年5月14日 司馬遷と『史記』:『史記』を貫く司馬遷の問題意識
2 2014年5月21日 人を支配するもの:西門豹・商鞅の記事から
3 2014年5月28日 人をつなぐもの(1):孟嘗君の記事から
4 2014年6月4日 人をつなぐもの(2):遊侠列伝の記事から
5 2014年6月11日 企業家の誕生:貨殖列伝の記事から
この講義は、そうした問題意識を念頭にしながら、中国を代表する歴史家である司馬遷の『史記』に描かれた人間たちを通して、中国古代の社会と文明を考えることを目的としています。『史記』はそれまでの主として政治的な出来事を記録した「編年体」による歴史書の枠を超えて、各時代の、王や貴族からこれまで歴史にほとんど登場することのなかった庶民の生き方までを取り上げ、さらに諸制度をも記録することによって、複数の視点からそれぞれの時代の特性を浮かび上がらせるという「紀伝体」で書かれています。それによって『史記』は単なる事件の記録・権力者の記録ではなく、文明の記録となったと言えます。
司馬遷によって描き出された人間像から、中国古代、特に戦国時代を中心とする時期の中国社会と、そこに浮かび上がる中国的特徴を考えてみたいと思います。
【開講日・内容】
1 2014年5月14日 司馬遷と『史記』:『史記』を貫く司馬遷の問題意識
2 2014年5月21日 人を支配するもの:西門豹・商鞅の記事から
3 2014年5月28日 人をつなぐもの(1):孟嘗君の記事から
4 2014年6月4日 人をつなぐもの(2):遊侠列伝の記事から
5 2014年6月11日 企業家の誕生:貨殖列伝の記事から
講師陣
名前 | 齋藤 道子 |
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肩書き | 東海大学文学部(歴史学科東洋史専攻)教授、同大学文学部長(2005~2010) |
プロフィール | 専門は中国古代史(特に春秋時代史)。編著として『時間と支配』(東海大学出版会、2000年)、論文に「春秋諸侯の国内掌握」(『史学』62-4、1993年)、「祖先と時間」(『東海大学紀要文学部』77、2002年)、「社会規範としての「告」」(『東海史学』40、2006年)など。 |