大学公開講座のセカンドアカデミー

本講座は、2012年秋開講の「北欧との出会い」、2013年春開講の「北欧社会の礎を築いた人々」に続けて企画されたものです。今回は、北欧の文化のなかでも日本によく親しまれている児童文学に焦点をあて、デンマークのアンデルセン、フィンランドのトーベ・ヤンソン、ノルウェーのプリョイセンとエグネール、それぞれ各国を代表する古典となっている作家たちを取り上げます。彼らの生きた時代や社会、それぞれの人生を振り返りながら、児童書の枠を超えて長く愛されている個性豊かな作品の魅力に迫ります。多種多様な楽しみ方、味わい方が可能な豊かな世界です。

【開講日・内容】
1 2013年11月30日 アンデルセン(1805 ‒ 1875)・・・・・・・・・・ 岩原武則
　現代社会で生きる人々が抱える心の疲れ、アンデルセン童話はそれを癒してくれます。アンデルセン童話に親しむことで、心に余裕のポケットが生まれる―そんなアンデルセン童話についてお話しします。

2 2013年12月7日 トーベ・ヤンソン(1914 ‒ 2001) ・・・・・・・・奥田ライヤ
　来年生誕百周年を迎えるトーベ・ヤンソンは画家として出発し、またムーミンの作者として広く知られています。 北欧フィンランドの自然と生活の中から生まれたムーミンの世界について、そのみずみずしい不思議な魅力の一端をお伝えします。

3 2013年12月14日 プリョイセン(1914 ‒ 1970)とエグネール(1912 ‒ 1990)・・・ 福井信子
　来年生誕百周年を迎えるプリョイセンの「スプーンおばさん」、またエグネールの「ゆかいなどろぼうたち」は、ノルウェーの子どもたちの世界を形作ってきました。夢と楽しさにあふれた60年代ノルウェーの児童書を振り返ります。

名前	岩原 武則
肩書き	青山学院大学非常勤講師
プロフィール	専門分野 : 北欧文学・演劇 東海大学文学部北欧文学科卒業。ベルゲン大学(ノルウェー)、コペンハーゲン大学(デンマーク)で北欧文学・ 芸術(演劇)・哲学等を学ぶ。帰国後、複数の大学で講師として、語学のみならず、北欧演劇、文学、思想などの講座を担当。また、講演活動、テレビ番組企画等を通じて、北欧文化全般の研究・紹介等の活動を行っている。

名前	奥田ライヤ
肩書き	東海大学文学部北欧学科非常勤講師
プロフィール	専門分野 : フィンランド語・ロシア語・言語学 ウクライナのキエフ大学卒業。現在、東海大学とお茶の水女子大学の非常勤講師、さらに大学書林国際語学 アカデミー、朝日カルチャーセンター等で講師を務める。フィンランド語、ロシア語、言語学を専攻しており、外国語教育に従事するほか、翻訳・通訳の活動も行っている。

名前	福井 信子
肩書き	東海大学文学部北欧学科教授
プロフィール	専門分野 : デンマーク語・北欧の児童文学