大学公開講座のセカンドアカデミー

古代王朝の作った日本の歴史、『日本書紀』。神々による国土の創世から始まり、全30巻にわたって日本という国家の成立と歩みを描きます。完成したのは奈良時代の養老四年(西暦720年)。成立して間もなく宮中で講義が行われたと平安時代の記録は伝えます。平安時代にもしばしば御進講が行われ、その講義ノートも写本として今に伝わっています。一千年にわたって読み継がれた日本の歴史を、前回に続き読みなおしていきましょう。初めて参加される方のために初回は日本書紀の概説とこれまでのあらすじから語り始めていますが、その先、今回は第12代景行天皇の巻の最後、日本武尊の最期のお話から仲哀天皇と神功皇后の巻へと読み進みます。

【開講日・内容】
1 2013年10月3日 日本書紀への招待（前回までのあらすじ）
2 2013年10月10日 日本武尊の最期（景行紀）
3 2013年10月17日 稚足彦の立太子（景行紀）
4 2013年10月24日 国々の境を立つ（成務紀）
5 2013年11月7日 日本武尊の系譜
6 2013年11月14日 父英雄への憧憬（仲哀紀） - 前篇
7 2013年11月21日 父英雄への憧憬（仲哀紀） - 後篇
8 2013年11月28日 胎中天皇の伝説（神功紀） - 1
9 2013年12月5日 胎中天皇の伝説（神功紀） - 2
10 2013年12月12日 胎中天皇の伝説（神功紀） - 3

※講師の都合で日程が変更になる場合があります。

名前	志水 義夫
肩書き	東海大学文学部日本文学科教授
プロフィール	博士(文学)。東海大学文学部北欧文学科で荻島崇先生にフィンランド語を、小泉保先生に民族叙事詩『カ レワラ』を学び、卒業後、東海大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程に進学。同大学院では國學院大學教授櫻井満に師事。研究テーマは『古事記』の成立。現在は『日本書紀』受容史を研究中。古事記学会理事。 ○著書:『上代文学への招待』(共著 ペりかん社)、『古事記生成の研究』(おうふう)、『古事記の仕組み』(新典社新書37)