大学公開講座のセカンドアカデミー

　本講座は、2012年秋に開講した「北欧学」の入門編「北欧との出会い」の続編として企画したものです。今回は北欧社会の理念や価値観の形成に大きな影響力を及ぼした人物を取り上げ、彼らの功績をその人物像、時代背景、社会的評価などをまじえながら紹介し、彼らの思想や理念が今の北欧社会にどのように息づいているか、また、日本はそこから何を学べるかを考えていきます。


【開講日・内容】
①4月13日（土）
「ニコライ・グルントヴィ（1783 - 1872）」 　講師：佐保 吉一
　デンマークの牧師、詩人、思想家、教育者。デンマークから世界に広がった成人教育機関「国民高等学校」の考案者で、東海大学創立者松前重義にも多大な影響を与えました。グルントヴィの人生を辿りながら、彼の思想やその影響について考えます。

②4月20日（土）
「アルフレッド・ノーベル（1833 - 1896）」　講師：池上 佳助
　スウェーデンの化学者・実業家。ダイナマイトの開発で巨万の富を築き、その遺産でノーベル賞を創設。彼の人生と平和賞に関する遺言の謎、授賞の選考基準とその批判、日本人受賞者・受賞候補者の逸話などについて紹介します。

③4月27日（土）
「デンマーク女王マルグレーテ2世（1940 -　）」　講師：リーセ・スコウ
　デンマーク初の女王、1972年より在位。デンマークの王位継承や女王即位の背景、女王の横顔や開かれた王室のエピソードを紹介し、女性天皇の可否など日本の皇室をめぐる論議について考えます。

④5月11日（土）
「ウルホ・ケッコネン（1900 - 1986）」　講師：吉田 欣吾
　1956年にフィンランド大統領に就任し、「ケッコネン路線」と呼ばれる外交路線を築く。隣国ソ連との共存を前提とした中立政策を土台に、独自の外交・安全保障政策を推進した彼の功績と、26年もの間大統領を務めることになった秘密を探ります。

⑤5月18日（土）
「フリチョフ・ナンセン（1861 - 1930）」　講師：池上 佳助
　ノルウェーの冒険家、科学者、外交官、人道活動家。今なお最も国民の敬愛を集める偉人のひとり。彼の多面的な活動・業績を紹介しながら、現在のノルウェーの平和外交や国際援助活動にどう受け継がれているかを考えます。

名前	佐保 吉一
肩書き	東海大学文学部北欧学科教授
プロフィール	－

名前	池上 佳助
肩書き	東海大学文学部北欧学科准教授
プロフィール	－

名前	リーセ・スコウ
肩書き	東海大学文学部北欧学科非常勤講師
プロフィール	－

名前	吉田 欣吾
肩書き	東海大学文学部北欧学科教授
プロフィール	－