大学公開講座のセカンドアカデミー

【講義内容】
建武新政はわずか三年で崩壊しました。尊氏は京都に幕府を開くとともに、持明院の皇族から天皇をたて、皇室は二分し、貴族も二分し、南北の内乱が約半世紀の間続きます。足利氏一族の間にも内部分裂が絶えませんでした。安定しない政治のなかで、強力な守護は対立、抗争し、戦火は続き、農村において農民は自衛する必要に迫られ結合しますが、一方では、逃散する農民や農民闘争も激しく展開します。

1　2013年1月8日　室町幕府の成立と尊氏と直義の相克
2　2013年1月15日　動乱期の人物 ―― 北畠親房ほか
3　2013年1月22日　動乱期の社会 ―― 大きな権限をもつ守護
4　2013年1月29日　動乱の狭間で生きる人々
5　2013年2月5日　南北朝正閏論

名前	吉見 周子
肩書き	日本史・女性史研究家，吉見女性史研究会主幹
プロフィール	日本大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。東京大学史料編纂所（非常勤），日本大学，早稲田大学講師を経て，現職。 ○著書：『婦人参政権』(鹿島出版)，『売娼の社会史』(雄山閣)，『歴史を生きた女たち』，『自立する女たち』(同成社)など多数