大学公開講座のセカンドアカデミー

【講義内容】
皆さんは、算数や数学が計算をしたり問題を解いたりするだけのものと思っていませんか？人間の長い歴史をふりかえると、多くの人たちがいろいろなアイデアを出して算数・数学を創り上げてきたことがわかります。そのなかには、身のまわりのことから算数・数学の問題を見つけ出したことも数多く見られます。
今回は、そういう身近にあるものを、工作を通して算数・数学の不思議を紹介します。

(1)三面コースター：表と裏以外にもう一つの面が隠されているコースターを作ります。
(2)三枚のカードがつくり出す立体：ちょっと複雑な組み方をしますが、サッカーボールの原形ともいえる立体を作ります。
(3)浮かび上がる絵：一見すると変な絵がななめから見ると浮かび上がって見えます。
これ以外にも、レオナルド・ダ・ヴィンチも関心をもった古代人の知恵の一つである「モーターなしでも水がふき出る噴水（ふんすい）」などを紹介します。

ふだん勉強している算数・数学とはちょっとちがった不思議な世界をお楽しみください。

※保護者同伴可

名前	平野　葉一
肩書き	東海大学学長室長、文学部ヨーロッパ文明学科教授
プロフィール	1986年から東海大学勤務、2000年から文学部教授、専門は数学史、科学史、数学教育。もともとは理系出身であるが、文学部では数理思想史、科学思想史を担当している。とくにピタゴラスやレオナルド・ダ・ヴィンチなどの歴史上の数学者、科学者のさまざまなアイデアを具現化する作品を制作し、2000年から子供たちや一般の人々を対象とした「機械仕掛けの数のマジック展」を開催してきた。「身近なことから算数・数学を考える」がモットー。