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講座詳細情報

申し込み締切日:2022-08-26 / その他教養 / 学内講座コード:E2210114

【火19:30】包摂と排除のアメリカ史3:社会価値の分断

主催:東京外国語大学東京外国語大学 オンライン講座(東京都)]
問合せ先:東京外国語大学
開催日
12月06日(火) ~ 01月24日(火)
講座回数
6回
時間
19:30~21:00
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
6,400円
定員
40
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

【講座内容】
【世界の歴史と社会を知ろう!】

アメリカでの入植、移民、開拓の急速な展開は人類の偉業とも言えるかもしれません。能力主義的で効率的な社会を建設するアメリカン・ウェイは近代社会の標準です。独立宣言が謳う生命、自由、幸福追求の権利は人類普遍の原理であり「アメリカン・マインド」の真髄です。しかし、その偉業は民族浄化と奴隷制、男女の役割を固定化するジェンダー・ギャップの上に達成されたものです。公民権運動をきっかけに1970年代から西洋中心主義を批判し先住民の智恵やアフリカ文明の人類への貢献を再評価する運動が盛り上がります。ですから、BLM(Black Lives Matter:黒人種を排除した生命の尊厳などありえない)は人類全体の尊厳を目指すものであり、白人の参加者が多いのもうなずけます。しかし、それでは西洋伝統の「普遍原理」が損なわれ「アメリカン・マインド」が失われるとの反発が文化戦争と呼ばれる論争を起こしました。文化戦争を通じて、メリトクラシー(能力主義)と結びついた自由競争が差別や格差、環境破壊を生むのであり、その解体には多文化的教育カリキュラムの必要なことが理解されました。白人中産階級男性を中心とする「偉大さ」に対して排除されてきた人々が次々と声を上げる一方、それに危機感を持つ白人はトランプのMAGA(Make America Great Again:アメリカ合衆国を再び偉大な国に)に結集しました。この講座では多文化の平等な共生こそ尊厳ある偉大さだとする問い直しの系譜を見てゆきます。

【重点を置く学習内容】
メリトクラシーと資本主義の限界を検討する

備考

【受講対象者】
現代アメリカの問題に興味ある方、近代という時代の転換に興味を持つ方、資本主義の限界を感じている方

【テキスト】
講師作成の教材・レジュメ等を電子配布

【備考】
本講座の一般受付期間は次のとおりです。

【一般受付期間】(7)2022年8月5日(金)10:00~2022年8月31日(水)23:59

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。

 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 金井 光太朗
肩書き 本学名誉教授
プロフィール アメリカ建国期政治史。東京大学大学院中退、米国ブラウン大学留学。著作『アメリカにおける公共性・革命・国家』(木鐸社)、『アメリカのアイデンティティとナショナリズム』(共著、彩流社)『近代アメリカの公共圏と市民』(共著、東京大学出版会)など。訳書ゴードン・ウッド『ベンジャミン・フランクリン、アメリカ人になる』(共訳、慶大出版)、コリン・ウッダード『11の国のアメリカ史』(共訳、岩波書店)。
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