大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
【世界の言語と文化を知ろう!】

本講座では、はじめに19世紀以降の代表的なハンガリーの昔話集について紹介します。さらに民俗学的な話型の分類手法とともに、一般に知られる魔法をモチーフとした話のほか、動物の登場する話、キリストやその弟子の話などハンガリーの主要な昔話のジャンルについて解説し、その全体像を探ります。さらにカルパチア山脈に囲まれたトランシルヴァニア地方、およびドナウ川、ティサ川流域のハンガリー大平原、この二つの地域の昔話の原文テキストを対訳付きで紹介し、それぞれの登場人物や話の背景について考えていきます。そして宗教を含めた文化、エスニック・グループや、語り手の移住の歴史に触れながら、ハンガリーの昔話の地域特色についての理解を深めます。またそれらのテキストのなかで、昔話によくあらわれる三や七といった数に着目し、その意味を探ります。

【重点を置く学習内容】
ハンガリーの昔話の地域特色について、地理、エスニック・グループおよび語り手の移住の歴史の視点から理解を深める。

【受講対象者】
ハンガリーという国、地域、ヨーロッパの昔話、民謡、農村文化に関心を持っている方など。ハンガリー語の知識は特に必要ありません。

【テキスト】
講師作成の教材・レジュメ等を電子配布

【備考】
本講座の一般受付期間は次のとおりです。

【一般受付期間】(7)2022年8月5日(金)10:00～2022年8月31日(水)23:59

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。

　お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	柴 なほ
肩書き	TUFSオープンアカデミー講師
プロフィール	東京農工大学農学部卒業。東京農工大学大学院農学研究科修士課程修了。修士(農学)。修士論文のテーマは、市場経済移行期のハンガリー農業経済。平成11年、12年にDebrecen Summer Schoolへハンガリー語短期留学。共訳書に『ヴィシュキ・アンドラーシュ対訳小詩選』(ハンガリー文芸クラブ編)。現在、ハンガリーの宗教的民間伝承について研究。日本ウラル学会、ハンガリー学会会員、日本国際児童図書評議会賛助会員。図書館司書。