検索:

トップ > 講座詳細


講座詳細情報

申し込み締切日:2022-06-29 / 世界史:その他教養 / 学内講座コード:E2208011

【教養15:00】ホモ・サピエンスの世界史:豊かさの問い直し 受講受付①6/8(水)10:00~

主催:東京外国語大学東京外国語大学 オンライン講座(東京都)]
問合せ先:東京外国語大学
開催日
08月23日(火) ~ 08月25日(木)
講座回数
3回
時間
15:00~16:30
講座区分
数回もの 
入学金
 - 
受講料
3,700円
定員
40
補足
資料を請求する
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

【講座内容】
【世界の歴史と社会を知ろう!】

欲望こそが進歩を促すとの世界観がある。欲しいものを懸命に追求することで社会が発展する。しかし、達成には厳しい労働が伴い失うものも多い。であるならば、欲しがらないことで満足を得て豊かになる、自由を得る。そうした生き方を再検討する価値があるのではないか。
文化人類学者マーシャル・サーリンズが喝破したように、人間が豊かになるには二つの方法がある。「欠乏は、たくさん生産するか、あるいは、ほとんど欲しがらないかのいずれかによって『容易に満たされる』であろう」。農耕文明が急速に発展する以前、人類は狩猟採集に耕作を組み合わせて生きるのに必要なものだけを楽しく獲得しそれに満足していた。生活必需品を獲得するのに一日中働く必要はなく、自分の好きなことを行う自由な時間がたくさんあった。それは豊かだったのではないか。
他方、文明社会は農業、製造業に勤しみ商品化経済を立ち上げ、勤勉な労働を惜しまずに財産の蓄積に励んできた。さらに、国家体制を強化発展させ帝国・国家の競合、拡大に邁進していった。その財政を支える農民は重い税負担で苦しみ、重圧に喘いでいた。文明社会でも貧民の栄養状態は狩猟採集生活での状態より劣悪であった。文明社会は本当に豊かなのか。近代になって革命を経て平等を目指し、やがて福祉社会を実現することで民衆の生活も豊かになった。しかし、それは植民地・途上国を搾取した成果かもしれない。しかも、高い生活水準なのに不足を感ずる。だとすれば、豊かといえるのか。
本アカデミー講座では、持続可能な社会を構想するにあたり狩猟採集生活と北米先住民世界の豊かさを再評価することでヒントが得られるのではないかと考えている。


お申込み前にこちらをご確認ください
◆受講案内(受講規約)◆
◆オンライン講座に係る環境準備◆
◆よくある質問◆

備考

【受講対象者】
歴史に興味を持ち持続可能な社会を考えたい方

【テキスト】
講師作成の教材・レジュメ等を電子配布

【備考】
本講座の受講受付期間は次のとおりです。

【受付期間】(1)2022年6月8日(水)10:00~2022年6月30日(木)23:59

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。

 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 金井 光太朗
肩書き 本学名誉教授
プロフィール アメリカ建国期政治史。東京大学大学院中退、米国ブラウン大学留学。著作『アメリカにおける公共性・革命・国家』(木鐸社)、『アメリカのアイデンティティとナショナリズム』(共著、彩流社)『近代アメリカの公共圏と市民』(共著、東京大学出版会)など。訳書ゴードン・ウッド『ベンジャミン・フランクリン、アメリカ人になる』(共訳、慶大出版)、コリン・ウッダード『11の国のアメリカ史』(共訳、岩波書店)。
資料を請求する
質問する

↑ページの先頭へ

© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.