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講座詳細情報

申し込み締切日:2022-03-11 / 世界史 / 学内講座コード:E2204014

【火19:30】包摂と排除のアメリカ史1

主催:東京外国語大学東京外国語大学 オンライン講座(東京都)]
問合せ先:東京外国語大学
開催日
04月05日(火) ~ 06月28日(火)
講座回数
12回
時間
19:30~21:00
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
11,800円
定員
40
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

【講座内容】
【世界の歴史と社会を知ろう!】
"All men are created equal.” がアメリカのシステムの基軸です。‘'All men‘'=「全ての人」 が起業に邁進できるかのように市場基盤の整備が進み、意欲と能力を持つ人が活躍できる社会が到来したように見えました。民主主義と資本主義の発展、国土の拡大、西部開拓、そして移民の流入…。極めて包括的ですが、実は根深い排除を潜ませています。All menはwhite menなのか、womenを含むのか。排除の結果アメリカの社会システムは男性的な勝ち負けを推進力とする発展を究極の目標としました。
「強欲」を解放し市場競争と領土拡大に集中することで「アメリカらしく」発展を遂げましたが、それは分断差別も強化しました。インディアンの民族浄化が進み、奴隷制プランテーションがアメリカ経済の立ち上げを支えました。しかし、大陸国家が実現したことで奴隷制を国家として認めるべきか問題となり南北戦争に至ります。ゲティスバーグの演説では「自由と平等」の理念に生まれた合衆国との神話を人民の胸に刻みつけることに成功しました。それでも、戦後の南北融和を白人の連帯に求めたことで人種差別が構造となりました。インディアンの居留地押し込めなども完成させてゆきます。白人の連帯はヨーロッパからの大量の移民を同化する際にも有効に活用され、他方、法の下の平等を保障されたはずの黒人が成功を達成するには極めて厳しい壁に突き当たったのです。多様な参加者が激しく競争する社会が一体性を保つには差別が有効でした。
この春学期の講義では、今日のアメリカ分断の底流にある、そうした矛盾を建国から南北戦争と再建に至るまで12回にわたって話します。欲望社会アメリカの限界、成長と開発を推進してきた近代文明の転換を、歴史から考えてみたい方の参加を歓迎します。

お申込み前にこちらをご確認ください
◆受講案内(受講規約)◆
◆オンライン講座に係る環境準備◆
◆よくある質問◆

【重点を置く学習内容】
近代文明のエッセンスを理解する

備考

【受講対象者】
歴史やアメリカに関心のある方。

【テキスト】
講師作成の教材・レジュメ等を電子配布

【備考】
本講座の一般受付期間は次のとおりです。

【一般受付期間】(7)2022年2月18日(金)10:00~2022年3月9日(水)23:59

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。

 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 金井 光太朗
肩書き 本学名誉教授
プロフィール アメリカ建国期政治史。東京大学大学院中退、米国ブラウン大学留学。著作『アメリカにおける公共性・革命・国家』(木鐸社)、『アメリカのアイデンティティとナショナリズム』(共著、彩流社)『近代アメリカの公共圏と市民』(共著、東京大学出版会)など。訳書ゴードン・ウッド『ベンジャミン・フランクリン、アメリカ人になる』(共訳、慶大出版)、コリン・ウッダード『11の国のアメリカ史』(共訳、岩波書店)。
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