大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
1.日本語音声全般を概観した上で、学習者にとって問題となりやすい点をイントネーション、アクセント、リズムなどの韻律、個別音、パラ言語的表現などに分けて解説する。オンライン・ツールの使用方法を紹介する。
2.コミュニケーションのための教室活動では初級・中級・技能別に分けて、具体的な活動例を挙げて、実践力を磨く。
3.日本語の語彙を概観した上で、語彙を分析する力を養い、併せて日本語学習者に対する効率的な語彙教育のあり方を考えることを目的とする。
4.日本語文法を司る基本的な原理や文法規則のいくつかを類型論的な視点から具体的に考察し、母語話者には当然に思えることが学習者にはどのように映るか、日本語を対照言語的に客観的に捉えることを試みる。

【重点を置く学習内容】
文法/語彙/会話/発音/翻訳/その他(言語学)

【受講対象者】
以下のどれかに該当する方
・2019年度「にほんご指導者養成プログラム:入門・基礎」を受講された方
・日本語教育能力検定試験合格、または420時間の教師養成講座を受講された方
・日本語教育機関で2年以上の教育経験を持っている方

【テキスト】
教材配付。『日本語教育 よくわかる語彙』秋元美晴他著、アルク、本体2，000円+税

◇◇◇◆◆にほんご指導者養成プログラム◆◆◇◇◇
【概要】
国内外における日本語教育と学習ニーズの高まりを背景に、社会人等に対して、体系的で実践的な日本語の指導を行うことのできる人材「にほんご指導者」育成を目指したプログラムを提供します。
本プログラムは3年の系統だった教育枠組みを提供し、日本語教育の基礎知識、概論知識、そして教育実習を含む専門教育を行います。

【受講対象者】
社会人(学生等の受講を除外するものではありません)

【内容】
本プログラムは、本学の日本語教育の実績を活かした体系的で実践的な日本語の指導能力と技能の習得を目指した教育プログラムです。
日本語教師の資格の目安として、日本語教育能力検定試験を受けたり、420時間以上の日本語教育に関する研修を受講することが求められます。しかし、日本語教育能力検定試験の出題範囲は多岐にわたり、また、420時間の研修も達成には時間がかかります。
本プログラムでは、日本語教育能力検定試験の出題範囲のうち、特に日本語、日本語教育に特化し、日本語教育のエッセンスを厳選しました。座学による知識習得だけでなく日本語教育実習といった技能実践を含む総時間数135時間の質の高い日本語教育プログラムを提供します。本プログラムでは、「にほんご指導者」としての実践力の基礎及び次のステップにつながる日本語指導の基礎力の養成を目指します。
【募集講座】
1)基礎科目 (入門、基礎)
2)専門科目 (専門I、専門II)
3)専門演習科目 (演習I、演習II)

【修了証書およびプログラム履修証明書】
本プログラムは半期毎の受講も可能です。所定の要件を満たした者には、講座ごとに「修了証書」を発行します。なお。プログラムの全科目を修了された方には東京外国語大学オープンアカデミーにより「プログラム履修証明書」を交付します。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。

　お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	中川 千恵子
肩書き	國學院大學兼任講師
プロフィール	お茶の水女子大学人文科学博士。早稲田大学等で発音指導を行ってきました。現在、國學院大學大学院非常勤講師。専門領域は日本語学習者を対象にした日本語音声指導で、イントネーションやアクセント等の日本語の韻律とそれに関する学習者音声を研究しています。

名前	秋元 美晴
肩書き	恵泉女学園大学名誉教授
プロフィール	専門は日本語の語彙論、日本語教育で、オノマトぺやコロケーションに興味がある。

名前	藤森 弘子
肩書き	本学教授
プロフィール	外国人のための日本語教師歴30年以上になります。96年から東京外国語大学留学生日本語教育センターで留学生に日本語を教える仕事や、教材開発、教員養成に関わってきています。2015年度からは大学院国際日本学研究院所属となりました。専門領域は日本語教育学、応用言語学第二言語習得論で、日本語学習者の語用論的能力の研究及び「使える日本語を身につける」教材開発研究をしています。

名前	近藤 安月子
肩書き	東京大学名誉教授
プロフィール	コーネル大学Ph.D(言語学)。専門は、言語学・日本語学・日本語教育。