大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
ドイツ語の原書講読を行う授業です。辞書を引きながらドイツ語の文章を正確に読み、小説を味わえるようになることが目標です。去年に引き続き、一年を通して ダニエル・ケールマン(1975- ) の »Ich und Kaminski« (2003) を読んでいきます。ケールマンは現代ドイツの代表的な作家で、純文学とポピュラー文学の境界を解体するような作風で知られています。今回取り上げる小説も、比較的読みやすい文体で書かれてはいますが、形式的にも内容的にもさまざまなテーマを含んだ作品です。この授業では毎回、文法や語法、文化的・文学的背景知識などの解説を行い、皆さんと意見や感想を話し合いながら進めていきます。主人公たちの旅に寄り添いながら、一緒に楽しんでいきましょう。(*この春は第6章の78ページから読みはじめますのでご準備ください。)

【重点を置く学習内容】
文法/講読

【受講対象者】
ドイツ語の文法を一通り学んでいる方を対象としています。目安として、1年から2年程度の学習歴の方を想定しています。昨年から継続の講座ですが、新規の方のご参加も歓迎いたします。その際は、邦訳(ダニエル・ケールマン『僕とカミンスキー』瀬川裕司訳、三修社、2009年)がございますので、適宜ご参考にしてください。

【テキスト】
Daniel Kehlmann: Ich und Kaminski. Suhrkamp， Frankfurt a.M. 2003. (€ 8.00) *日本のオンライン書店(Amazon.co.jp等)に在庫がない場合には、ドイツの書店(Amazon.de、Abebooks.de等)からお買い求めいただけます。入手が難しい場合には、初回にお申し出ください。

【備考】
◆お申込・受講上の注意(受講案内)を必ずご確認ください。
https://tufsoa.jp/how/index.html

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。

　お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	木村 千恵
肩書き	TUFSオープンアカデミー講師
プロフィール	東京外国語大学大学院博士後期課程在学中。専門はドイツ語圏文学。スイスの作家ローベルト・ヴァルザーの作品を中心に、モダニズム文学・文化の研究をしています。