大学公開講座のセカンドアカデミー

ポーランド史を背景にした映画（ポーランド作品に限らない）について、考察します。本講座では、第二次世界大戦中と戦後のポーランド史から重大事件を選び出し、映像におけるその表象を通観します。
史実を説明した後、それを題材にした記録映像と劇映像を比較します。第2のテーマは、劇映像の成立です。スタッフやキャストについて解説し、作品を映画史に定位することを目指します。春期間講座では1939－41年を扱います。ポーランド現代史とポーランド映画史について知る絶好のチャンスです！　

【講座スケジュール】
1 4月27日
九月戦役（1939）――エルンスト・ルビッチ監督『生きるべきか死ぬべきか』（1942）、アンジェイ・ワイダ監督『愛の記録』（1985） 久山
2 5月18日
ポーランドのユダヤ民族　共生――バーブラ・ストライザンド監督『愛のイェントル』（1983）、ノーマン・ジェイソン監督『屋根の上のバイオリン弾き』（1972） 久山
3 6月1日
ポーランドのユダヤ民族　ホロコースト――クロード・ランズマン監督『ショア』（1985）、アンジェイ・ワイダ監督『コルチャック先生』（1990）、スティーヴン・スピルバーグ監督『シンドラーのリスト』（1993）、ティム・ブレイク・ネルソン監督『灰の記憶』（2001）、ネメシュ・ラースロー監督『サウルの息子』（2015）久山
4 6月15日 「カティンの森」事件
――アンジェイ・ワイダ監督『カティンの森』（2007） 久山
5 6月29日
ホロコーストからの逃亡――ロマン・ポランスキ監督『戦場のピアニスト』（2001）、アンナ・ジャスティス監督『あの日あの時　愛の記憶』（2011） 久山
6 7月13日
独ソ開戦（1941）――エドワード・ドミトリク監督『ヒットラー・チルドレン　恐怖の館』（1943）、ハーバート・バイバーマン監督『幻影のハーケンクロイツ』（1944）、ミハイル・チアウレリ監督『ベルリン陥落』（1949）、アグニェシュカ・ホランド監督『ヨーロッパ、ヨーロッパ』（1990）久山　

■お申込はコチラから＞＞

【受講対象者】
（ポーランドに限らず）歴史、文化史、映画史に興味をお持ちの方

テキスト：『ポーランド映画史』　西野常夫　渡辺克義・訳　凱風社 本体 6,300円+ 税
※参考書のため購入の必要なし。その他必要に応じて教材配布

名前	久山　宏一
肩書き	本学非常勤講師
プロフィール	－