大学公開講座のセカンドアカデミー

　保育・教育実践者であれば、日々、その場に固有の「問い」が次々と浮かんでくる経験をしているでしょう。
　なぜ子どもはそうしたのか、なぜ自分はそのように対応したのか。日常の「あたりまえ」にまぎれてしまう数々のこうした「問い」について、本講座では、「教育学」「保育学」などの学際的な知見を踏まえ、よりおもしろく考えられる視角を学びます。
　保育者に必須の専門的とはなにか、「子ども理解」の大切さについて保育における教材選択や情報機器の利用方法を含め検討し、保育者に期待される職業的役割を理解していきます。
　毎日の保育の「あたりまえ」がどのような歴史的偶然によってつくられてきたものであるかを知り、その上で、保育者の専門性という普遍的原理について改めて思索してみたいと思います。

名前	塩崎　美穂
肩書き	本学人間科学部准教授
プロフィール	東洋英和女学院大学 准教授。東京大学大学院 教育学研究科博士課程 満期退学後、お茶の水女子大学生活科学部講師、尚絅大学短期大学部幼児教育学科准教授、日本福祉大学子ども発達学部子ども発達学科准教授を経て、2020年４月から現職。著書は、『シリーズ子どもの貧困②遊び・育ち・経験』（明石書房、2019年）、『保育の哲学』（ななみ書房）など。近年は「公教育としての保育」についてイタリアやニュージーランドの保育カリキュラムから教育学や保育思想史の視点から考えています。