大学公開講座のセカンドアカデミー

　多くの美術館で催される様々な展覧会を鑑賞しながら、作品に付された解説のほかにも作品の背景をもっと知りたいと感じたことはないでしょうか。美術表現は、制作者個人の力によるだけでなく、それぞれの時代や地域、社会といった背景の中で、特有の技法をもって生み出されています。そうした成立の過程や背景等について好奇心を持ってじっくりと学ぶことで、美術館で実際に見る数々の表現は、ただ漠然と眺めるよりもはるかに強い印象をもった興味深いものとなることでしょう。一層主体的な姿勢での美術鑑賞がそこから始まります。本講座では、画像をはじめとする各種の資料を用いながら、西洋を中心とする多様な美術表現の世界を多角的に探求してゆきます。

講座内容：年度完結

名前	佐倉　香
肩書き	本学非常勤講師
プロフィール	学習院大学哲学科卒業。同大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士後期課程単位取得満期退学。専攻は美学、美術史、美術理論。西洋美術、特にイタリア・ルネサンス、美術表現におけるイメージの形成過程などを研究する。共著として、『異界の交錯』（上巻）（LITHON, 2006年）、『日本文化のかたち百科』（丸善, 2008年）がある。