大学公開講座のセカンドアカデミー

　私たちの殆どが、人生の後半を前半よりも長く生きていく時代になりました。人生の前半ー思春期・青年期に入るぐらいまでは、親や先生など周りから与えられた価値や意味を生きれば良かったのが、人生の後半では、自ら人生の価値や意味を見出さなければならなくなります。
　本講座では、成人期から高齢期を経て死に至るまでの人生の後半について、発達心理学・臨床心理学の観点からご一緒に考えます。今後益々重要となる認知症やその介護、看取りなどについても取り上げます。毎回のグループ・ディスカッションに重きを置いた参加型授業（アクティヴ・ラーニング）です。受講生は、自らの人生について、その価値や意味を考え直し、見通しを持つことを学びます。教科書は、前原武子編『発達支援のための生涯発達心理学』（ナカニシヤ出版）（予定）を使用します。

名前	秋本　倫子
肩書き	本学人間科学部准教授
プロフィール	上智大学外国語学部フランス語学科卒。同大大学院文学研究科教育学専攻博士前期課程修了。臨床心理士。東京都心理職（東京都多摩老人医療センター、東京都精神医学総合研究所、東京都老人医療センター）を経て、現職。専門は、中高年の心理学、脳障害者、身体障害者の心理療法、身体疾患と心理等。著書（共著）に『糖尿病患者への心理学的アプローチ』『先端医療とリエゾン精神医学』『総合病院精神医学マニュアル』『ニューロサイコアナリシスへの招待』、翻訳書（共訳書）に『アレキシサイミア 感情制御の障害と精神・身体疾患』『ストレスと心臓 怒りと敵意の科学』『ロールシャッハ解釈の諸原則』他。