大学公開講座のセカンドアカデミー

　政府が進めている「マイナンバー」制度とはどのような制度で、なぜ推進されるのでしょうか。第二次世界大戦後、情報通信技術が発達・普及し、個人情報は容易に収集され、保存・分析・統合されて多様な目的へ利用されています。私たちの日常生活は膨大なデータを生み出します。私たちは膨大なデータに囲まれ、利用しながら生活しています。しかし同時に個人情報の漏えい、なりすましそして国家による国民監視といったデータ利用が個人に及ぼす問題も深刻化しています。
　本講座では、マイナンバー法と「税と社会保障」に焦点をあてつつ、情報漏えい・プライバシー侵害、顔認証等の情報収集、ビッグデータ利用、国家による監視（スノーデン事件）といった諸問題をとりあげ、世界で何が起きているのかを考える一助のために、平和学の視点から検討します。

名前	草島　豊
肩書き	ふじみキリスト教会協力牧師
プロフィール	東北大学理学部化学科卒。西南学院大学神学部卒・同専攻科修了。その後日本バプテスト連盟三鷹バプテスト教会牧師（青少年担当）、日本YMCA同盟専従嘱託職員（学生YMCA担当）、北星学園大学・同短期大学部チャプレンを勤め、フェリス女学院大学大学院国際交流研究科へ進む。修士論文は「人間数値化の平和学的研究～国民共通番号制を中心として」。修士（国際交流）。日本平和学会会員。専門は環境平和学。現在ふじみキリスト教会協力牧師。