大学公開講座のセカンドアカデミー

　シリアの武力紛争では多くの人々が亡くなり、傷つき、1000万人を超す難民や国内避難民が生じ、第二次大戦以後で最大の人道危機と言われています。なぜこのような紛争が起こるのでしょうか？また、紛争を終結させ、平和を回復するにはどのようなことが必要になるのでしょうか。本講座では、中東やアフリカで絶えない紛争と国家の崩壊の中で、いかに国家の再建を図り、長続きする「平和の構築」を達成することができるのかを、国際機関で長年支援に携わった経験も交えて解説します。
　講義では、動画鑑賞とパワーポイントによる解説を軸としながら、講師と受講生との対話も活発に行われます。

講座内容：学期完結

名前	滝澤　三郎
肩書き	本学国際社会学部教授
プロフィール	都立大学大学院、カリフォルニア大学経営大学院修了。米国公認会計士。1981年法務省を離れ国連欧州本部に。83年に国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）に移り、ウィーン本部、アンマン本部、ベイルート事務所で財務課長、財務企画官など。1991年、国連工業開発機関（UNIDO）ウィーン本部監査課長。同監察部長、財務部長、事業調整部長を経て2002年に国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）本部財務局長。2007年から8年にかけUNHCR駐日代表。移民・難民問題、民族問題、国際機構論、国際協力論などを担当。