大学公開講座のセカンドアカデミー

　今年から『ノーサンガー・アベイ』（Northanger Abbey,
1817）に入ります。4年かけて精読します。18年目に入るこのクラスですが、新しく入る方々をいつもみんなで待っています。翻訳書はどれを使ってもいいから安心ですし、一度やった英語ですから、だんだんと英語の感覚が戻ってきます。オースティンの小説の英語は美しく簡素で読みやすく、しかも長く立憲君主国を維持しているイギリス社会を確実に映しているので、学者と一般読者を問わず愛読者が世界中にたくさんいる理由が納得できます。クラスには男性受講者もおられ、もうお二人くらいいかがかと皆でお待ちしています。ともあれオースティンを仲間で長く読む楽しさは格別です。
　クラスのあとは麻布・六本木界隈を三々五々散策して、親睦を深めてください。

講座内容：経年継続

名前	太田　良子
肩書き	本学名誉教授・英米小説翻訳家
プロフィール	東京都生まれ。都立西高卒。東京女子大学卒、同大学院修了。訳書：A・カーター『ワイズ・チルドレン』（早川書房）、L・ド・ベルニエール『コレリ大尉のマンドリン』（東京創元社）、J・ハーヴェイ『黒服』（研究社）、『あの薔薇を見てよ―ボウエン・ミステリー短篇集1』、『幸せな秋の野原―ボウエン・ミステリー短篇集2』（ミネルヴァ書房）、『エヴァ・トラウト』、『リトル・ガールズ』、『愛の世界』、『ボウエン幻想短篇集』（国書刊行会）、『パリの家』、『日ざかり』（晶文社）。いずれも発売中。