講座詳細情報
申し込み締切日:2022-12-16 / 文学 / 学内講座コード:20226403
<徒労>の美学 ―川端康成没後50年目の『雪国』―
- 開催日
- 12/17
- 講座回数
- 1
- 時間
- 10:55~12:25
- 講座区分
- 1回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 1,500円
- 定員
- 100
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
辞書によれば〈徒労〉とは、「無駄なことに力を費やすこと。また、骨を折ってしたことが報われないさま」(『日本国語大辞典』)とある。これまで読んできたどの作家も〈徒労〉をさも当然のごとく否定語として使っている。たとえば夏目漱石が『道草』で「凡ては残酷な運命に対して全くの徒労に帰した」と書くように。
ところが川端康成は『雪国』で、ヒロイン駒子の愛情を「美しい徒労」と書くのである。これまで〈徒労〉をこんなふうに使った作家を私は知らない。
今年は川端没後50年目の年だそうである。いま改めて、『雪国』を、〈徒労〉の美学として読んでみたい。
ところが川端康成は『雪国』で、ヒロイン駒子の愛情を「美しい徒労」と書くのである。これまで〈徒労〉をこんなふうに使った作家を私は知らない。
今年は川端没後50年目の年だそうである。いま改めて、『雪国』を、〈徒労〉の美学として読んでみたい。
講師陣
名前 | 有光 隆司 |
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肩書き | 清泉女子大学史料室(準備室)顧問・元清泉女子大学教授 |
プロフィール | - |