大学公開講座のセカンドアカデミー

　我が国の認知症高齢者は2012年の時点で約462万人に上り、軽度認知障害の約400万人を合わせると高齢者の約4人に1人が認知症またはその予備群と言われています。認知症は記憶や見当識などの中核症状に加え、徘徊、暴言・暴力などの心理・行動症状を呈し、認知症の進行に伴ってその症状も変化していくという特徴があります。認知症高齢者の8割以上が家族と同居していることから、家族介護者の介護疲れやストレス、介護負担感を増大させています。さらに、家族介護者の不適切な対応や被介護者との人間関係の悪化が心理・行動症状を強め、介護者のストレスをさらに強めるという悪循環が形成されます。今後も高齢社会の進展に伴い、認知症が増え続ける可能性があります。このような状況に至る前に認知症の予防と、万一の時に備えて認知症の人を地域で支えていくための方法やコツについてお話ししていきます。

SOAお申し込みはこちら

聖徳大学 生涯学習課：047-365-3601（直通）
平日:10時～17時 / 土曜:10時～15時
※7/21、11/16、日曜・祝日はお休みさせていただきます。

名前	寺岡　貴子
肩書き	聖徳大学教授
プロフィール	内科病棟や精神科急性期病棟で看護師として勤務。認知症やうつ病の人やその家族への支援を中心に、当事者や家族の会に参加しながら研究を積み重ね、現在は精神看護の教育に携わっている。