大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
ドイツ、オーストリア、スイスに広がるドイツ語文化圏は、また音楽的な面でもヨーロッパ有数の非常に豊かな文化圏であることは多言を要しないでしょう。今年度は、その宝庫に、「言語(ドイツ語)と融合した音楽」の諸相を探る、という形で分け入っていこう、と思います。まずは素朴で清冽なドイツ(語圏)民謡を垣間見、次に、それとは音楽的に好対照のドイツ・リートの深く広い世界に触れてゆく予定です。その両方の世界を結ぶ人として、一人挙げるとすれば、そこに浮かぶのは、自ら多くの民謡調の抒情詩やバラードを書いた詩人、ハインリヒ・ハイネだろうと私は思います。シューマンがハイネの詩に作曲した「詩人の恋」をじっくりと読み、かつ聴くことにする所以です。教室では皆さんに訳していただくことがありますが、それが難しいようでしたら、もっぱら曲に耳を傾け、さらに解説を聞くことと歌詞の理解に集中する、という受講の仕方でも構いません。奮ってご参加ください。

【講座スケジュール】
第1回 05-10 15:30～17:00
第2回 05-17 15:30～17:00
第3回 05-24 15:30～17:00
第4回 05-31 15:30～17:00
第5回 06-07 15:30～17:00
第6回 06-14 15:30～17:00

※持ち物:独和辞典(あるいは電子辞書)とノートは必ずご準備ください。参考書などはご自由にご参照ください。
※教材はプリントを配布します。

【対象者】
ドイツ語初級文法を一通り終えた方

単位数：1単位

※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。

お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	中居 実
肩書き	元首都大学東京教授
プロフィール	1948年岩手県生まれ。1976年都立大学大学院修士(ドイツ文学)。研究分野:ドイツ・オーストリア文学。研究テーマ:ハインリヒ・ハイネ研究、ドイツ19世紀小説研究、ドイツ語圏のフォークロア・民衆文化研究、「ウィーンの唄」研究。『ドイツの世紀末-ウィーン、聖なる春』(共訳)、『ドイツ名句事典』(共著)など