大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
夏期講座では20世紀のドイツ文学を代表するノーベル賞受賞作家ヘルマン・ヘッセが1913年に書いた短編小説『アウグストゥス』(Augustus)を講読します。
ひとりの寡婦のもとに男の子が生まれます。この子が生まれたとき、ある老人に子どもに対する願いをひとつ叶えてあげると言われた母親は、「この子が誰からも愛される人間になりますように」と願います。「アウグストゥス」と名づけられたこの男の子は母の願い通り、誰からも愛される人間に成長しますが、一方で自分が誰も愛することができない人間でもあることに苛まれ、ここからストーリは展開を見せます。かつてヘッセは「愛されることよりも愛することのほうが幸せだ」と述べたことがありますが、ヘッセのエッセンスがちりばめられているともいえるこの小品をドイツ語の原文で講読し、味わいたいと思います。2020年春期講座での講読を予定していたものですが、今回はオンラインで実施します。ぜひご参加ください。

【講座スケジュール】
第1回 07／09 10:30～12:00
第2回 07／16 10:30～12:00
第3回 07／30 10:30～12:00
第4回 08／06 10:30～12:00
第5回 08／27 10:30～12:00
第6回 09／03 10:30～12:00
第7回 09／10 10:30～12:00
第8回 09／17 10:30～12:00

※テキスト:プリントを配布。Hermann Hesse: Die M?rchen (Suhrkampf)収録のものも可。
※持ち物:独和辞典(電子辞書可。6万語以上収録のものが望ましい)

【対象者】
ドイツ語の文法を一通り終えられている方

単位数：2単位

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	西野 路代
肩書き	東京都立大学非常勤講師
プロフィール	東京都立大学・大妻女子大学非常勤講師 東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得 専門分野は現代ドイツ文学、現代オーストリア文学 著書に『エルンテ』(共著)など