大学公開講座のセカンドアカデミー

洋の東西を問わず、読み書き算盤は国力の要。日本国も例に漏れず、算数教育にも力を注いでいます。ですが、国力維持の観点からすれば、生きていく為に必要な計算能力を身に付けさせることが肝要になります。そのため，学校教育では時間的制約もあって、算数の面白さよりも計算手順を確実に教えることに注力せざるを得ません。ですから「11以上はどうして音読みしかないの？」「1+1は2しかないの？」「何故0で割ってはいけないの？」などの疑問を子供たちが尋ねてきたら、大人も習ったことが無いので「知らんがな」と腹の中で思いつつも、面子もあるので「そういうもんや、当たり前なこと聞くな」で逃げてしまわないでしょうか。
この講座では、そのような算数の「言われてみれば何故だろう」を集め、数学の立場から説明いたします。

名前	中川　義行
肩書き	龍谷大学非常勤講師
プロフィール	学位は、大阪大学博士（理学）。専門は、位相幾何学、特に結び目理論。 落語をこよなく愛し、大学での講義でも、学生から「物言いが噺家みたいや」と言われる。