大学公開講座のセカンドアカデミー

「源氏物語」を楽しく、分かりやすく、原文(現代語訳付き)で読む講座です。「源氏物語」の理解に必要なさまざまな事柄 ― 時代背景、絵画、写本、作者の人生など、多様な角度から講師が分かりやすく解説いたします。特に絵画については、カラーの図版を用いて詳しく解説いたします。
「源氏物語」は、四代の帝、70余年にわたる雄大な構想の下に描かれています。「源氏物語」の歴史的な事柄についてのさまざまな疑問にも丁寧に答えていきます。藤原道長などの歴史上の人物との関係、モデル問題、住居、服飾、官職、政治・・・。
「源氏物語」をめぐる問題には、興味の尽きないものがあります。初めて「源氏物語」を読む方でも大丈夫なように配慮いたします。皆様とご一緒に、「源氏物語」の世界を探求していきましょう。

【各回テーマおよび内容】
　4/16（水）
　若紫　(1)
　「わらわやみ」という病気にかかった光源氏。加持祈祷のため、北山に参ります。

　5/14（水）
　若紫　(2)
　光源氏は、北山で10歳程の美少女を垣間見ます。彼女は光源氏の思慕する人、藤壺にそっくりでした。

　5/28（水）
　若紫　(3)
　光源氏は、美少女の素性を探ります。彼女は、藤壺の姪でした。

　6/11（水）
　若紫　(4)
　美少女 ― 若紫を自宅に引き取ろうと光源氏は決心し、若紫のお祖母様に申し入れますが、断られてしまいます。

　6/18（水）
　若紫　(5)
　藤壺が病気になり、里下りをします。この時しかない、藤壺に逢いたいと、光源氏は王命婦に頼み込みます。

　6/25（水）
　若紫　(6)
　ある初夏の夜の、光源氏と藤壺の逢瀬が描かれます。二人は明けることのない夜に託して、歌を詠み合います。

　7/9（水）
　若紫　(7)
　藤壺は懐妊します。桐壺帝は喜びますが、藤壺の苦悩は深まるばかりでした。

　7/16（水）
　若紫　(8)
　光源氏は藤壺の懐妊を知る前、異様な夢を見ます。夢占いに占わせると、「帝の父親になる」と言われます。

【テキスト】
プリント(レジュメ)配布あり

名前	宇留田　初実
肩書き	聖徳大学兼任講師
プロフィール	青山学院大学大学院博士課程単位取得満期退学。専門は日本文学(平安時代)、幼児言語学、国語教育。 詩人（2003年コスモス文学新人賞受賞)。朗読家。 著書に「情報と表現−日本語の表現と技法」(共著、双文社出版)。