大学公開講座のセカンドアカデミー

本講座は児童文学を学ぶ人たちのためのもので、誰もが自由に発言できるゼミの形をとっています。みな熱心で、作品公募に応募したり、出版社から出版したりしています。
Mさんの絵本「はこちゃんのおひなさま」（銀の鈴社）は、全国学校図書協議会と全国子どもの本研究会の選定を受けました。今地元の長野県では、様々な場面で朗読されています。Nさんの「お月さんとんでるね」（銀の鈴社）は、障害を持つ娘を育てた貴重な記録です。こちらも全国学校図書協議会の選定を受けました。短編でコンクールの優秀賞を取った人もいます。2012年前期に、Fさんの「奥むめおものがたり」が銀の鈴社から出版されました。
誰もが、暖かな雰囲気の中で大きく伸びようとしています。創作に取り組もうとする人の、よき勉強の場となる講座です。


【こんな方にオススメ】
・コンクールに児童文学作品を応募したい人
・自作を身近な子供たちに読んであげたい人
・書きたい素材を児童文学作品にする方法を学びたい人
・創作を通して文学的文章力を身に付けたい人


【各回テーマおよび内容】
①10/22（火）
児童文学の概要
児童文学とは何かを語り、自己紹介をお願いする

②11/12（火）
海外の話題作を読む
ロアルド・ダールの作品集ならびに、絵本「チェブラーシュカ」を読む

③11/26（火）
日本のリアリズム作品を読む
・「荷抜け」岡崎ひでたか著　　・「神かくしの八月」さねとうあきら著　　・「うえにん地蔵」おぎのいづみ

④12/10（火）
日本のファンタジーを読む
・「遠い野ばらの村」安房直子著　　・「天山の巫女ソニン」菅野雪虫著

⑤1/14（火）
創作を始める
作品を書く基本を学ぶ

⑥1/28（火）
実作指導　1
各人で書いた作品について、語りあい、指導する

⑦2/4（火）
実作指導　２
1に同じ

⑧2/25（火）
実作指導　３
1に同じ

⑨3/11（火）
実作指導　４
1に同じ

⑩3/25（火）
総括
今期の成果と次回への課題を話し合う

名前	日野　多香子
肩書き	児童文学作家
プロフィール	東京学芸大学中等教育学科国語科卒。 児童文学における著書30冊余りあり。「闇と光の中」(理論社)で、第10回児童文学者協会新人賞を受けるなど受賞歴あり。作品の多くが、課題図書や選定図書になっている。