大学公開講座のセカンドアカデミー

薬膳は中国古来の食事療法であり、中医学理論にもとづいた食養生の集大成です。病院および医師の不足状態が続いている昨今、また環境汚染が著しい状況において、私たちは不安と隣り合わせで暮らしています。自分の健康を自分で守らねばならなくなっているのです。
薬膳は、薬を入れた料理という意味ではありません。食材と人間の体と環境の三方向から健康をとらえ、家庭の食生活にすぐ利用できる身近な料理です。四季の薬膳、未病を治す薬膳を中心に、老いも若きも日々健康に暮らす養生法を学びましょう。

講座終了後に、薬膳料理を食べながらメニューの作り方を学ぶフィールドワークを予定しています。(自由参加/実費)


【講座スケジュール】
1.　10/16（火）　薬膳とは何か？
食物選びの基本（五味・五性の働き）　★シソ茶とミント茶の試飲

2.　10/23（火）　陰・陽・虚・実・寒・熱と体質の話
体質に合わせて食物を選ぶコツ　★杜仲茶と桑茶の試飲

3.　10/30（火）　五行の運用と五臓の働き
肝・心・脾・肺・腎を養う薬膳　★龍眼茶と人参茶の試飲

4.　11/6（火）　四季の薬膳
季節にあわせて食物を選ぶコツ　★菊花茶と苦瓜茶の試飲

5.　11/13（火）　気・血・水の働き
体を循環する体液と血液を正常にさせる薬膳　★陳皮茶と黒豆茶の試飲

6.　11/20（火）　生活習慣病の食養生
高血圧・糖尿病・心臓病など　 ★サンザシ茶と黄耆茶の試飲

(注) お茶の試飲は内容が変わることがあります。

【テキスト】
レジュメ配布

名前	正岡　慧子
肩書き	薬膳研究家・作家
プロフィール	アメリカ系広告代理店勤務を経て作家となる。その後東洋医学を学び、1988年中国西安中医薬研究院に鍼灸留学をし、生活の知恵としての薬膳に出会う。 主な著書は、実用書に『薬膳ごはん』『薬膳ノート』『病気をよせつけない新食事読本』などがあり、児童書・絵本に『くませんせいはおいしゃさん』『ぶたのほかほかパンやさん』他多数。現在、日本中医食養学会顧問、日本文藝家協会会員、日本医史学会会員、日本児童文芸家協会会員。