大学公開講座のセカンドアカデミー

「金」は人類が最初に出会った金属の１つであり、また
特別な価値を持つ金属です。それは、色あせることない
美しい色彩や豪華な感覚が、我々を魅了してきたからに
他なりません。今日でも装飾品などで多くの「金」が利用
されており、「金」の消費量は年々増加しています。この
ままでは、今後数十年の間に金は掘り尽くされてします。
そのため、新たな金資源の開発が急務となっており、
現在注目されているのが、海底鉱物資源の「マンガン団塊」
です。この「マンガン団塊」には、「金」をはじめ多くの貴金属
元素が濃集されていることが知られています。このような背景を
踏まえて、本講座では「金」とは何か。またどのように「金」を
利用しているのか。最後に地球表層における「金」の循環に
ついて説明したいと思います。

名前	川本大祐
肩書き	日本女子大学理学部助教
プロフィール	日本女子大学理学部物質生物科学科助教。 九州大学大学院理学府化学専攻博士後期 課程修了。博士（理学）。九州大学大学院理 学研究院にて学術研究員を経て現職。金を はじめとする貴金属元素の基本的な性質の 解明やこれら貴金属の環境中における動態 を研究している。