講座詳細情報
申し込み締切日:2016-05-10 / 文学:日本史:その他教養 / 学内講座コード:A608
漢字の過去・現在・未来
- 開催日
- 2016年5月17日(火)・6月7日(火)
- 講座回数
- 2
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 4,200円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
漢字の歴史ざっと3千年を、過去・現在・未来に分けて考えてみましょう。まず過去ですが、ここでは①世界の表意文字中、現在も残る唯一の文字であること、②二千年来の東アジア(中国・朝鮮・ベトナム・日本)共通の書記言語として広く普及したこと、③その結果、「東アジア文明圏」、言い換えれば「漢字文明圏」が形成されたこと、④その「漢字文明」が「東洋文明」に他ならないこと、⑤19世紀以降の近代化に伴う西洋文明の受容に漢字が大きく貢献したこと、などを簡単に振り返っておきます。次に現在ですが、⑥20世紀コンピュータの揺籃期に、漢字はコンピュータに馴染まない時
代遅れの文字と言われながら、全面的なIT 時代を迎えた21世紀の現在、漢字は廃れるどころか、漢字抜きのIT などはもはや想像できないことを確認します。
最後に未来ですが、⑦東アジア世界では不死鳥のようにその強靭な生命力を持ち続けることを展望します。
①から⑦についてお話しした後、【まとめ】として、漢字のかくも絶大な生命力の源は何なのかを皆さんと一緒に考えてみようと思います。
代遅れの文字と言われながら、全面的なIT 時代を迎えた21世紀の現在、漢字は廃れるどころか、漢字抜きのIT などはもはや想像できないことを確認します。
最後に未来ですが、⑦東アジア世界では不死鳥のようにその強靭な生命力を持ち続けることを展望します。
①から⑦についてお話しした後、【まとめ】として、漢字のかくも絶大な生命力の源は何なのかを皆さんと一緒に考えてみようと思います。
講師陣
名前 | 谷中信一 |
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肩書き | 日本女子大学文学部教授 |
プロフィール | 日本女子大学文学部日本文学科教授。文学博士、中国思想史専攻。主な著書に『晏子春秋』上下巻(明治書院)、『齊地の思想文化の展開と古代中國の形成』(汲古書院)、『『老子』経典化過程の研究』(汲古書院)。編著書に『日本中国管子関係論文文献総目索引』(早稲田大學出版社)、『楚地出土資料と中国古代文化』(汲古書院)、『出土資料と漢字文化圏』(汲古書院)など。 |