大学公開講座のセカンドアカデミー

　私たちがイメージする植物は、根、茎、葉をつくり、花を咲かせる、といった
ものだと思います。しかし、世界には不思議な形をもつ植物も数多く存在し、ど
のように形を変え、進化してきたのか、未だ多くの謎に包まれています。その疑
問を解くために、実験室だけでなく、野外で観察して採集する調査も必要となり
ます。
　野外調査は、綿密な計画のもとに行いますが、予想外のハプニングや思いがけ
ない状況に遭遇することもあり、多くの経験ができて実に楽しいものです。日本
国内やアジアのタイやインドネシアを中心に、野外調査の実際の様子と、特殊な
形をした植物の進化について写真を交えながらご紹介します。

名前	藤浪 理恵子
肩書き	日本女子大学理学部助教
プロフィール	日本女子大学理学部物質生物科学科助教。日本女子大学理学部卒業、日本女子大学理 学研究科修了、博士（理学）。日本女子大学学術研究員、筑波大学生命環境系特任助教 を経て、2013年4月より現職。専門は植物進化形態学。植物がどのように形態を進化 させてきたかを、発生解剖学、分子遺伝学的に研究を行なっている。