講座詳細情報
申し込み締切日:2015-02-09 / 芸術・文化:文学 / 学内講座コード:B408
ドイツ詩的言語鑑賞
- 開催日
- 2015年2月16日(月)
- 講座回数
- 1
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 1回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 2,100円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
20世紀ドイツ最大の詩人と言われるリルケは、1875年ドイツ語圏辺境の街プラハに生を受けました。リルケが少年期を過ごしたプラハはまさに激動の時代。17世紀前半以降にハプスブルク家によって強化されてきた支配の枠組みが根底から揺らいでおり、ドイツ語のチェコ語に対する言語的優位も同様に大きく傾きつつありました。そのような街で育ったリルケに、ドイツ語を相対化する意識が生まれたことは想像に難くありません。この意識はリルケにドイツ語による革命的な表現を追求させました。 本講座で取り上げる『ドウィノの悲歌』は、リルケが苦難の末、自らの母語に対する深い懐疑の淵から、それへと賭ける一縷の希望を歌い出した、まさに20世紀ドイツ詩の「絶唱」です。その中から「第一の悲歌」を取り上げ、歴史的、詩学的観点から鑑賞します。
講師陣
名前 | 黒子康弘 |
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肩書き | 日本女子大学文学部准教授 |
プロフィール | 日本女子大学文学部史学科准教授。埼玉県生まれ。東京都立大学人文科学研究科助手を経て現職。ドイツ語を通して見える世界の探求がモットーです。ドイツ文学研究・ドイツ語教育を志してほぼ四半世紀が過ぎますが、ドイツ語は相変わらず未知なる広大な世界を指し示し続けています。最近は文学研究における哲学的観照と歴史的実証的記述の接点について思考しています。 |