大学公開講座のセカンドアカデミー

　イギリスの食事は「まずい」、控えめに言っても「美味しくない」というのは、ほとんど常識として語られるようになっているようです。しかし、それは本当でしょうか。本講座では、イギリスともっとも疎遠にさえ思われる「食」を通じて、イギリスの歴史と文化を見てみたいと思います。イギリス食がまずいのだとすれば、それはなぜか、どのようにしてそうなったのか、イギリス人自身にとっての食とは何か。そして、ヨーロッパやそれ以外の世界のいろいろな部分とどう結びついてイギリスの食ができてきたのか、さらに、これからイギリスの食はどこへ向かうのか。このような問題について、みなさまと一緒に考えてまいりましょう。

名前	佐藤和哉
肩書き	日本女子大学文学部教授
プロフィール	日本女子大学文学部英文学科教授。東京大学教養学部卒業、東京大学総合文化研究科修士課程・オクスフォード大学近現代史修士課程修了。イギリス文化史、とくに近世イングランドの民衆文化に関心を持つ。著書に『絵本が語りかけるもの』、『集いのかたち』、『読書する女たち』、『近代イギリスを読む』など（いずれも分担執筆）