講座詳細情報
申し込み締切日:2013-10-17 / 文学:日本史:世界史 / 学内講座コード:B306
宮本百合子と反戦表現~『鏡の中の月』『雪の後』『播州平野』を読む~
- 開催日
- 10月18日(金)、10月25日(金)
- 講座回数
- 2
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 4,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
本学ゆかりの作家宮本百合子は、満州事変から日中戦争、さらには太平洋戦争へと続いた十五年戦争下において、一貫してファシズムに抵抗し、「千万人に対するただ一人」の道を歩んだといわれる文学者です。戦後は、戦時下の良心的な生き方が高く評価され、平和と民主主義のオピニオンリーダーとして時代の注目を集めますが、反戦平和への思いは衰えることがありませんでした。
こうした生き方を貫いた百合子の小説から、戦時下の『鏡の中の月』『雪の後』を、〈結婚報国〉や〈母性〉奨揚の戦時下女性政策を視野に入れて読み解き、戦後の代表作『播州平野』を、夫の戦死により寡婦となった女性の心の闇に注目することを通して、戦争に抗う表現を解読します。これらの小説は、今日的状況下での私たちの未来を照らす指針ともなるでしょう。
こうした生き方を貫いた百合子の小説から、戦時下の『鏡の中の月』『雪の後』を、〈結婚報国〉や〈母性〉奨揚の戦時下女性政策を視野に入れて読み解き、戦後の代表作『播州平野』を、夫の戦死により寡婦となった女性の心の闇に注目することを通して、戦争に抗う表現を解読します。これらの小説は、今日的状況下での私たちの未来を照らす指針ともなるでしょう。
講師陣
名前 | 倉田(岩淵)宏子 |
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肩書き | 日本女子大学文学部教授 |
プロフィール | 日本女子大学文学部日本文学科教授。専門は日本近現代文学。著書『宮本百合子―家族、政治、そしてフェミニズム』(翰林書房)、共監修『「帝国」戦争と文学』全16巻(ゆまに書房)・『[新編]日本女性文学全集』全12巻(菁柿堂、現在刊行中)、共編著『はじめて学ぶ日本女性文学史〔近現代編〕』(ミネルヴァ書房)・『ジェンダーで読む 愛・性・家族』(東京堂出版)など。 |