大学公開講座のセカンドアカデミー

　高齢社会の急速な進展と障害者への配慮の高まりから、高齢者・障害者に配慮した製品・環境設計が求められている。ユニバーサルデザインやバリアーフリーなど様々なデザイン手法の中で、本講座では近年ISO などの標準化機構で推進されているアクセシブルデザインを取り上げ、その概念、原則、具体的デザイン手法などについて解説する。
　まず、アクセシブルデザインの考え方を他のデザインと比較してその特徴を述べ、さらに、高齢者や障害者の生活上の不便さの実態、それを軽減するためのデザイン手法、さらにその基礎となる身体機能の加齢変化や障害による特性について解説する。さらに、デザイン手法の普及のための国内外の標準化活動の現状についても紹介する。

名前	佐川賢
肩書き	日本女子大学家政学部特任教授
プロフィール	日本女子大学家政学部被服学科特任教授。東京工業大学大学院卒。産業技術総合研究所人間福祉医工学研究部門上席研究員を経て、2010年日本女子大学家政学部被服学科特任教授。視覚や色彩に関する研究を通して、色彩環境の快適性評価、高齢者・障害者の視環境設計、等の研究開発に従事。ISO、CIEなどの国際標準化活動を通して成果の普及活動を行う。