大学公開講座のセカンドアカデミー

　生活における色彩の活用とその基礎となる色彩の視覚的及び心理的効果について事例をあげて解説する。色彩は人間を取り巻く重要な情報・環境要因であり、信号、標識、日用製品、インテリア、ファッション、都市計画、等々様々な形で利用されている。その中でも色彩の視覚効果や心理効果を利用したものは多い。本講座では、まず、色彩とは何かについて目の構造などを踏まえて解説し、続いて対比、同化、残像などの視覚効果の概要、さらに寒暖、軽重、膨張・収縮、進出・後退などの心理効果の概要を解説する。また、色彩の文化的視点について国による違いなどについても触れる。以上の点について、実例やデモンストレーションを用いて解説し、色彩活用の多様性を理解する。

名前	佐川賢
肩書き	日本女子大学家政学部特任教授
プロフィール	日本女子大学家政学部被服学科特任教授。東京工業大学大学院卒。産業技術総合研究所人間福祉医工学研究部門上席研究員を経て、2010年日本女子大学家政学部被服学科特任教授。視覚や色彩に関する研究を通して、色彩環境の快適性評価、高齢者・障害者の視環境設計、等の研究開発に従事。ISO、CIEなどの国際標準化活動を通して成果の普及活動を行う。