大学公開講座のセカンドアカデミー

　古代ローマから今日まで、2000年以上にわたってヨーロッパ文化の中心であり続けたイタリアの歴史を、時代ごとにエポックとなった建築を通してたどっていきます。その時代になぜこのような建物が作られたのか。壮麗な建築が連なる都市空間はどのような時代背景の中で織り成されたのか。建物を通して見えてくる時代ごとのイタリアの姿に迫ります。
　本シリーズでは、フィレンツェで花開いたルネサンス文化が教皇の都市ローマに再び命を吹き込み、バロックの壮大な都市空間を創出していく過程を、盛期ルネサンスの巨匠ブラマンテからミケランジェロのドームを経てベルニーニの広場まで、ヴァティカンのサン・ピエトロ大聖堂の建設を軸に辿ります。

「建築でたどるイタリアの歴史１・２」を受講していなくても受講可能です。

名前	片山伸也
肩書き	日本女子大学家政学部准教授
プロフィール	日本女子大学家政学部住居学科准教授。東京芸術大学美術学部卒業。フィレンツェ大学建築学部留学（伊政府給費留学生）。博士（美術）。専門はイタリア建築史・都市史。特に中・近世都市の建築と街路空間を研究。『建築デザイン用語辞典』井上書院、『イタリア文化事典』丸善出版など分担執筆。近著に『中世後期シエナにおける都市美の表象』中央公論美術出版。