講座詳細情報
申し込み締切日:2013-03-25 / 文学:世界史:芸術・文化 / 学内講座コード:A302
アーサー王物語と世界文学~その果てしない想像力と歴史~
- 開催日
- 3月30日(土)
- 講座回数
- 1
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 1回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- -
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
アーサー王のモデルは西暦500年頃の英国ブリトン人の武将であり、12世紀のノルマン系王朝の正当性を示すために英雄的な王の生涯が書かれたとされます。それを魅力的な騎士道物語――アーサー王妃と騎士ランスロットの不倫の愛、聖杯探索の大冒険など――に変えたのは、フランスの作家たちの想像力でした。13世紀には、大勢の「円卓の騎士」の活躍からアーサー王の死までを語る、壮大な物語群に膨れ上がりました。
そこではケルト的な魔法の世界、古代ローマの文学的教養、アラブから来たと言われる「宮廷風恋愛」、封建制の主従関係、キリスト教の信仰などの諸要素が融合し、その人気と浸透によって、ヨーロッパ共通の人間観と価値体系が育まれていったのです。
芸術ジャンルの境界も国境もなくなりつつある現代まで愛され続け、さまざまなメディアでリメイクされているアーサー王物語に、「世界文学」の可能性を探ります。
そこではケルト的な魔法の世界、古代ローマの文学的教養、アラブから来たと言われる「宮廷風恋愛」、封建制の主従関係、キリスト教の信仰などの諸要素が融合し、その人気と浸透によって、ヨーロッパ共通の人間観と価値体系が育まれていったのです。
芸術ジャンルの境界も国境もなくなりつつある現代まで愛され続け、さまざまなメディアでリメイクされているアーサー王物語に、「世界文学」の可能性を探ります。
講師陣
名前 | 高頭麻子 |
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肩書き | 日本女子大学生涯学習センター所長日本女子大学学文学部教授 |
プロフィール | 日本女子大学文学部史学科教授。早大第一文学部哲学科卒、同大学院フランス文学専攻博士課程中退。専門はフランス文学・思想。著書に『フランス中世文学を学ぶ人のために』(共著、世界思想社)、『名作は隠れている』( 共著、ミネルヴァ書房)、翻訳にマリー・ダリュセック『めす豚ものがたり』、『亡霊たちの誕生』、『ル・ベベ』(いずれも河出書房新社)、同『警察調書:剽窃と世界文学』(藤原書店、近刊)など。 |