講座詳細情報
申し込み締切日:2013-01-05 / その他教養:自然科学・環境 / 学内講座コード:B216
日本語の方言探訪~アクセントを切り口に~
- 開催日
- 1月11日(金)・25日(金)
- 講座回数
- 2
- 時間
- 10:40~12:10
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 4,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
ひとくちに日本語といっても、いろいろな方言が存在します。しかし方言は、けっして標準語の「崩れた」かたちではありません。「アクセント」というひとつの切り口をもとにしながら、全国各地の方言を探訪していきましょう。
まず、鹿児島や京都などの諸方言のアクセントのしくみが標準語とどのように違っており、どこが似ているのかを見てみます。方言はそれぞれ独特の整合性のあるしくみを持っていることを、各地のアクセントの観察を通じて実感できると思います。
次に、そもそも日本語の中にこのようなさまざまな方言差が生じたのはどうしてなのか、という言語学上の大問題にも迫りましょう。実は、アクセントは、それを糸口にして日本語の歴史や方言の系統を推理していくことも可能にしています。各地のアクセントを観察して比較すると、方言どうしの系統関係の近さ、遠さがなぜ推理できるのか、この問題についても考えます。
まず、鹿児島や京都などの諸方言のアクセントのしくみが標準語とどのように違っており、どこが似ているのかを見てみます。方言はそれぞれ独特の整合性のあるしくみを持っていることを、各地のアクセントの観察を通じて実感できると思います。
次に、そもそも日本語の中にこのようなさまざまな方言差が生じたのはどうしてなのか、という言語学上の大問題にも迫りましょう。実は、アクセントは、それを糸口にして日本語の歴史や方言の系統を推理していくことも可能にしています。各地のアクセントを観察して比較すると、方言どうしの系統関係の近さ、遠さがなぜ推理できるのか、この問題についても考えます。
講師陣
名前 | 松森晶子 |
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肩書き | 日本女子大学文学部教授 |
プロフィール | 日本女子大学文学部英文学科教授。専門は言語学・音声学。特に現代日本語の方言アクセントを記述し、そこから日本語の歴史変化の動向や系統をさぐるという研究を行っている。特に琉球のことばに関心がある。『朝倉日本語講座第3巻:音声・音韻』(朝倉書店)、Proto-Japanese (John Benjamins) などを分担執筆。編著として『日本語アクセント入門』(三省堂)がある。他に日本語方言のアクセント関係の論文多数。 |