講座詳細情報
申し込み締切日:2019-11-19 / その他教養 / 学内講座コード:312053
林刑法ゼミナール
- 開催日
- 11月20日(水)~ 3月18日(水)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 10:00~12:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 10,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
本講義は、基本的な論点を具体的に説明した後、簡単な事例を素材に論議します。
【Case1】
実母X(24歳)は、平成22年6月1日頃から勤務する風俗店の男性客宅に外泊し、9日に帰宅してコンビニで買った蒸しパン、おにぎり、手巻き寿司とジュースを自宅リビングにいる長女A(死亡当時3歳)及び長男B(死亡当時1歳9か月)の前に一人に一つずつ開封して置いた。その際、Xは、ゴミと糞尿が散乱した極めて不衛生な室内でA及びBが相当衰弱している様子を目の当たりにしXのほかにAらを育児する者はなく、必要な食事を与えなければAらが死亡する可能性が高いことを認識しながら、水道設備もなく空の冷蔵庫が置いてあるリビングと廊下との間の扉に粘着テープを貼り固定し、さらに玄関ドアに鍵をかけAらが出てこられない状態にして自宅から早々に立ち去った。
それ以後、Xは、勤務する風俗店の男性客宅に外泊し同月下旬頃までの間、Aらに食事を与える手立ても取らず帰宅することもなく放置し、同月下旬頃、A及びBをいずれも脱水を伴う低栄養により餓死させた。
Xは、勤務先の上司からの電話によって7月29日に帰宅し、A及びBの死亡を確認した後再び外出しサッカー観戦で知り合った男性とドライブに出掛け同宿した。翌30日、同じマンションに住む上司は、「異臭がする。」と110番通報し、駆けつけた警察官が部屋の中央で死亡している全裸のA及びBを発見した。二人の遺体は、腐敗し白骨化し一部はミイラ化しており、体重はAが5.2kg、Bは2.5kgで皮下脂肪は全くない状態であった。
【講座スケジュール】
第1回11月20日(水) 【Case1】
第2回12月18日(水) 【Case2】
第3回 1月22日(水) 【Case3】
第4回 2月19日(水)
第5回 3月18日(水)
本講義は、基本的な論点を具体的に説明した後、簡単な事例を素材に論議します。
【Case1】
実母X(24歳)は、平成22年6月1日頃から勤務する風俗店の男性客宅に外泊し、9日に帰宅してコンビニで買った蒸しパン、おにぎり、手巻き寿司とジュースを自宅リビングにいる長女A(死亡当時3歳)及び長男B(死亡当時1歳9か月)の前に一人に一つずつ開封して置いた。その際、Xは、ゴミと糞尿が散乱した極めて不衛生な室内でA及びBが相当衰弱している様子を目の当たりにしXのほかにAらを育児する者はなく、必要な食事を与えなければAらが死亡する可能性が高いことを認識しながら、水道設備もなく空の冷蔵庫が置いてあるリビングと廊下との間の扉に粘着テープを貼り固定し、さらに玄関ドアに鍵をかけAらが出てこられない状態にして自宅から早々に立ち去った。
それ以後、Xは、勤務する風俗店の男性客宅に外泊し同月下旬頃までの間、Aらに食事を与える手立ても取らず帰宅することもなく放置し、同月下旬頃、A及びBをいずれも脱水を伴う低栄養により餓死させた。
Xは、勤務先の上司からの電話によって7月29日に帰宅し、A及びBの死亡を確認した後再び外出しサッカー観戦で知り合った男性とドライブに出掛け同宿した。翌30日、同じマンションに住む上司は、「異臭がする。」と110番通報し、駆けつけた警察官が部屋の中央で死亡している全裸のA及びBを発見した。二人の遺体は、腐敗し白骨化し一部はミイラ化しており、体重はAが5.2kg、Bは2.5kgで皮下脂肪は全くない状態であった。
【講座スケジュール】
第1回11月20日(水) 【Case1】
第2回12月18日(水) 【Case2】
第3回 1月22日(水) 【Case3】
第4回 2月19日(水)
第5回 3月18日(水)
講師陣
名前 | 林 弘正 |
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肩書き | 本学法学研究所客員研究員・元本学教授・島根大学名誉教授 |
プロフィール | 島根大学大学院法務研究科教授、島根大学名誉教授、武蔵野大学法学研究所客員研究員 Alliant International University/California School of Professional Psychology, Master of Arts in Clinical Psychology. 日本法政学会理事、日本政治法律学会理事。 『児童虐待 その現況と刑事法的介入』(2000年)、『改正刑法假案成立過程の研究』(2003年)、『児童虐待 その現況と刑事法的介入[改訂版]』(2006年)、『児童虐待II 問題解決への刑事法的アプローチ』(2007年)、『児童虐待II 問題解決への刑事法的アプローチ[増補版]』(2011年)、『相当な理由に基づく違法性の錯誤』(2012年)、『裁判員裁判の臨床的研究』(2015年)、『先端医療と刑事法の交錯』(2018年)、『児童虐待の司法判断』(2019年) |