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講座詳細情報

申し込み締切日:2018-10-02 / その他教養 / 学内講座コード:303010a

「最大多数の最大幸福」をめぐって 【連続講座】「しあわせを考える~学問から見る様々なカタチ」

主催:武蔵野大学 社会響創センター事務課武蔵野大学 三鷹サテライト教室(東京都)]
問合せ先:武蔵野大学 社会響創センター事務課 TEL:042-468-3222
開催日
10月 3日(水)
講座回数
1回
時間
15:00~16:30
講座区分
1回もの 
入学金
 - 
受講料
1,500円
定員
50
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
功利主義(大福主義とも言う)について解説します。まず、倫理学全体の構図について説明した後、義務論と功利主義という、著名な対比を導入し、その意味を検討します。その上で、功利主義と利己主義の根本的相違を指摘した後、功利主義の創始者であるJ.ベンサムの有名なスローガン「最大多数の最大幸福」について紹介します。この場合の「幸福」とは何か。「幸福」は果たして快楽と同じなのか。こうした問いに絡めて、J.S.ミルやR.M.ヘアといった功利主義をさらに展開した哲学者たちの議論を参照しつつ、功利主義と個人の尊厳は両立しうるかといった問題の検討を介して、「幸福」の概念について理解を深めていきます。
その後、「幸福」が帰属される主体は何なのか、個人なのか、国家なのか、人類なのか、といった問いとともに、P.シンガーの動物解放論とベジタリアニズムについて解説する。最後に、「トロリー問題」を紹介し、幸福概念の深淵を探ります。

参考図書:『英米哲学史講義』一ノ瀬正樹 ちくま学芸文庫 2016年7月 1,296円

【講座スケジュール】
第1回10月 3日(水)

備考

※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 一ノ瀬 正樹
肩書き 本学グローバル学部教養教育教授・東京大学名誉教授・英国オックスフォード大学Honorary Fellow。
プロフィール 1957年茨城県土浦市生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程修了。博士(文学)。東洋大学文学部専任講師・助教授、東京大学大学院人文社会系研究科助教授・教授を経て、現職。英国オックスフォード大学Honorary Fellow兼任。和辻哲郎文化賞、中村元賞、農業農村工学会賞著作賞を受賞。専門は哲学(因果論・パーソン概念)。著書に『英米哲学入門』(ちくま新書)、『英米哲学史講義』(ちくま学芸文庫)、『人格知識論の生成』『死の所有』(東京大学出版会)、『原因と結果の迷宮』『原因と理由の迷宮』(勁草書房)、『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店)、『放射能問題に立ち向かう哲学』(筑摩選書)、『東大ハチ公物語』(共編著、東京大学出版会)などが、論文に“Normativity, probability, and meta-vagueness”(Synthese, 2017, vol.194, No.10: 3879-3900)などがある。
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