大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
阿含経典と大乗経典のすべてに述べられている様々な教理に通底しているのは縁起の法です。縁起の法の此岸世界(迷いの面・歴史的意識世界)を開けば三法印(諸行無常・諸法無我・一切行苦)となり、それはそのまま「空」であると同時に、「唯識」の世界として展開されています。この前提において此岸を超えて彼岸(涅槃寂静・さとりの生命領域)への仏道を豊かな言説(物語・象徴・比喩)をもって表現しているのが「大無量寿経」です。それは「わたし」という小さな迷いのいのちが、阿弥陀仏という大きな悟りのいのちへ参加してゆく聖なる物語です。「大無量寿経」後半を講読します。

【講座スケジュール】
第1回10月 7日(水) 前期のまとめと後期の序論
第2回10月21日(水) 無量寿経講読（１）
第3回11月11日(水) 無量寿経講読（２）
第4回11月25日(水) 無量寿経講読（３） ※5階大教室
第5回12月16日(水) 無量寿経講読（４） ※5階大教室
第6回 1月13日(水) 無量寿経講読（５）
第7回 2月 3日(水) 無量寿経講読（６）
第8回 2月17日(水) 「大無量寿経の世界」まとめ

【教材】
※使用テキストにつきましては開講日に講師よりご案内があります。

名前	村石 恵照
肩書き	本学客員教授・東京仏教学院講師
プロフィール	東洋大学(大学院文学研究科仏教学専攻博士課程)、外国政府機関勤務、Young East (Managing Editor)、英文毎日コラムニスト(筆名 Kenkichi Murano)、などを経て、平成24年3月まで武蔵野大学教授。 研究領域:仏教学/日本文化論/イギリス思想(G.オーウェル)。 著作/論文:A Study of Shinran's Major Work: the Kyo-gyo-shin-sho、『地球の歩き方=旅の会話集15(ハンガリー・チェコ・ポーランド語/英語』(ダイヤモンド・ビッグ社)、『仏陀のエネルギー・ヨーロッパに生きる親鸞の心』(翻訳)、『オーウェル―20世紀を超えて』(共著)、『いのちをめぐる仏教知のパラダイム試論』、『仏教最前線の課題』、『Gentle Charm of Japan(DharmaEn)』など。